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ONKYOさんの試聴イベント(その3) [PURE AUDIO]

ONKYOの辻一郎さんによる製品説明及び試聴

聞きながら簡単にメモしただけなので不正確な点があるかもしれませんがご了承ください。

・お店の構造について
 会場がレストランのメインダイニングルームだが、部屋の構造の関係で奥にスピーカー
 を置くと反響しすぎるので出来るだけ前に(試聴者側)に出したスピーカーのセッティング
 になっている。

・製品の説明(詳細はONKYOさんのHPまたはe-onkyo directを参照してください)

 ①A-5VL(B) 
  デジタルアンプの特長
   高いドライブ能力有り
   効率が良く、熱が出ない。
   コンパクト、省エネ
  
  電源部・・・・SW電源ではなく、アナログ電源とした。音質重視の結果。
  電源トランス・・・左右別々
  
  デジタル入力・・・デジタルアンプにデジタル入力はないの・・?
           ということで今回はデジタル入力をつけた、2入力(同軸、光各1)
           DACはバーブラウンのPCM1796
  RCAアナログ入力端子は19mmピッチ(通常より広め)の削りだし品、金メッキ、太い
  ケーブルの接続もOK

 R0010428_R.JPG

 当日見せていただいた内部の写真です。奥のアンプの回路がコンパクトなのに、手前のトランスが  大きいです。デジタルアンプなのでヒートシンクがずいぶん小さいです。 

R0010432_R.JPG

PCM1796が乗るDAC回路ブロックと思われます。左側がデジタル入力端子

 ②C-S5VL(B)
  今回のDACはWOLFSON WM8742、24bit、192KHzまで対応可能なDAC
  
  
  こちらも、RCAアナログ入力端子は19mmピッチの削りだし品、金メッキ、太い
  ケーブルの接続もOK
  
  フィルター特性切り替え機能(ローパスフィルターのロールオフ特性切り替え)
  当日配布の資料によると
  CD再生時・・・・・5パターン
  SACD再生時・・・・DIRECT、4パターン
 
  さらに、位相切り替えも可能となっています。

  また、CD、SACDの再生はどちらを優先して再生するかの設定も可能です。ハイブリッド
  ディスク再生時に有効な機能です。

  何故SACDの対応をしたのか?と言う質問に対しては購入するメカがSACDも対応している
  のも理由のひとつというおはなしでした。

R0010429_R.JPG  

SACDプレーヤーの内部の写真です。中身はすっきりしています。左側の電源基板はトランスの小ささからするとSW電源と推定。右側の基板にDACが載っていると思われますが、基板の裏側に実装されているので、見えません。

R0010425_R.JPG

別角度から見ても中身はすっきりしています。


試聴ディスク
  ①ホリー・コール、タイトル不明、CD、録音は80年代?と言われていたと思います。
  ジャズボーカルで全体のバランスをチェックするにはかなり良い録音と思いました。
  
  感想:バランスはまあまあ、ボーカルのサ行がちょっときついかな。ピアノの音は
     ちょっともたついている感じです。
     
     最初ははじから2番目(正面向かって右側)に座っていたが左スピーカーの音
     があまり聞こえない感じです。
     そこで、ひとつ中よりの席に移動したところ、私の左側に座っていた方が、
     「ここがベストです。もうだいたい分かったので、もう1個ずれるので、
     こっちで聞いてみてください」と席を移動してくれました。
     このかたはかなりマニアとみました。
    
     隣の方:「スピーカーがおろしたてで、エージングが済んでいない感じですね。
          クロスオーバーあたりがちょっと凹んでいる感じです」

     音量が小さいとさらっとした音の印象でした(始まる前に流していた音楽での印象)。
     本番で音量を上げるとそこそこな音でなりましたが、ちょっと家で鳴らすには
     大きい音量でした。

 ②DAC切り替えでの試聴
  アンプにもデジタル入力がついており、DACも内蔵しています。
  従って2種類のDACを切り替えて、好みの方で聞くことが可能です。
   (注)SACDの再生の場合はダウンサンプリングしてデジタル接続も可能との事をおっ
      しゃってました。
      ただ、HPにはSACD再生時はアナログ出力のみと赤字で記載されています。
      

   この比較はCD再生時のみでの比較です。
  
  (1)C-S5VL(B)のDAC(WM8472)を使用し、アナログ出力でA-5VL(B)に接続して再生

  (2)C-S5VL(B)からデジタル出力でA-5VL(B)に接続し、A-5VL(B)の内蔵DAC(PCM1796)
    でDAして再生


  感想:両方のDACを切り替えてみて、WOLFSONの音とバーブラウンの音の違いが結構有
     りました。

  (1)自宅で使用しているパイオニアのPD-D9もWOLFSONのWM8741を使用しています。
   それと傾向がよく似ていると感じました。
   私の印象でWOLFSONの音は音場感が良く、音がスピーカーより外側まで広がって聞こ
   えます。
   ただ、低音のパンチは今ひとつですが、高い周波数まで伸びているSACDを聞くように
   なると、WOLFSONの音は非常に魅力があります。

  (2)バーブラウンの音、昔から有るCDの音という感じです。
    WOLFSONのように音場は広がらず、楽器はスピーカーより内側に定位します。
    高さ方向もあまり広がらないのですが、楽器ひとつひとつの音の密度感があり、
    低音もインパクトがあります。音の重心が低音側です。
  
  辻さんがどちらの音がお好きですかと質問したところ、②と答えた方が多かったです。
  私も②に手をあげましたが、全体的な音としては②の方がまとまっているので②と
  手を挙げました。
  ただ、CD再生に限定すれば確かに②なのですが、SACD再生を考えるとやっぱり①です。
 

まとめ:この値段でSACDとCDの音の差がこれほどはっきりと分かるのはきちんと出来て
    いると感じました。
    以前、持っていたマランツのSACDプレイヤーはこれよりも高かったのですが、
    SACDとCDの差がほとんど分からなかったので、がっかりした記憶があります。
    ただ、くれぐれも自分の好きなディスクを持って行って試聴し、気に入ったら購入して
    ください。
    音の好みは人によって違いますので・・・・ 
    
    当日はアンプ、SACDプレイヤー共に付属品ではなくFURUTECHの極太電源コード
    を使用されていました。                  
    当日のシステム構成、機器のコンディション等々から音のバランスを取るため
    のものと思われますが、製品付属の電源ケーブルとの音の違いをきちんと
    説明する必要があると思います。
     電源ケーブルも結構高いですから・・・    

    圧縮オーディオ全盛の今、SACDは非常にマイナーなフォーマットとなり、知っている人も
    すくないですが、SACDの音の良さを少しでも多くの人に知っていただければ
    と思っています。
    ただ、最近新譜で発売されるのはクラッシックのディスクばかりなのが残念です。
 

  ONKYOさんからもレポートが出ていますので、こちらも参照してください。 

   ちょっと長すぎて読みづらいと思いますがお許しください。書くの結構疲れました。[ひらめき]

 


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コメント 2

yoshi!

お久しぶりです。
マニアック記事全開で楽しませて頂いてます。(^^)
しかし、今時のSACDプライヤーの内部は、シンプルなんですね-!
主要機能は、LSI化されているんでしょうが、昔のようなディスクリート構成の
物量を投じた高級機も魅力的です。(もちろん買えない値段でしょうが・・・)
ところで、新型PS3発表されましたね。小型軽量で安くなったので、そろそろ触手が?!(笑)
しかし、PS2互換やSACD再生が見送られているのは残念です。(この機能は初代だけですね!)
by yoshi! (2009-08-22 00:47) 

とんちゃんゴルフ

初期のSACDプレイヤー用DACの出力もDSDで出力されたのですが、最近のDACはDSDデータをPCMに変換してからDAします。
したがって、DSDデータを直接DAしているわけではないので、本当の?SACDプレイヤーはほとんど存在していない様です。でも、安くは作れるようになってきました。
新型PS3は小型で良いですね!
松下のBDレコーダーでBDを見るといつもの松下の派手な画作りが気に入らないので、いつもPS3でBD見てます。もう一台買おうかな・・・?

by とんちゃんゴルフ (2009-08-22 22:08) 

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